【骨盤底筋群はどうやって内臓を支えているか?】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.25

【骨盤底筋群はどうやって内臓を支えているか?】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.25

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こんにちは~。
こころのリハビリ専門家.理学療法士の洋です。

淡路島とオンラインで
こころのリハビリとヨガをしています。

 

このヨガ解剖学ではヨガに役立つ豆知識を
理学療法士×ヨガ教師の視点で紹介しています。

 

専門家向けではなく
普通の方向けのコラムです。

 

さてさて~(^^♪

 

今日から
骨盤底機能について少しずつ
シェアしていきま~す♪

 

骨盤底部において一番の役割は
骨盤内臓器の支持ですよね!

 

では、どんな風に支持しているか
みていきましょう~♪

 

骨盤底筋のイメージ

前回も少し骨盤底筋の解剖に触れましたが
もう1度触れておきますね。

 

骨盤底筋は骨盤底に層になってくっついて
骨盤臓器を支えると同時に
排泄コントロールもしています。

 

骨盤底筋群は
よくハンモックなんて言われますね。

(photo by AC) きゃわゆい♡

 

ハンモックが同じ方向だけじゃなくて
色んな向きに走行したり
立体的にあります。

 

下から支えるハンモックが
適度にピンと張っていればいいけど
固すぎたり緩みすぎていたりすると
色々と問題になってきます。

 

ハンモックのように横に引っ張る形で
下から支えるものと
あともう1つ大事なのは
骨盤下口に続く3つの管を
ひっぱって支えるものの存在です。

 

骨盤下口に開口する3つの穴

骨盤内って女性では恥骨の後ろに
膀胱→子宮→直腸がありますよね。


(イラスト by AC)

 

その各々が管となって
骨盤下口に出口を持っています。

 

つまり前方から
尿道口→膣口→肛門と
3つ穴があるわけです。

 

この3つの管を支えるのも
骨盤底筋や筋膜、靭帯です。

 

それぞれの管は筋肉や靭帯でU字に
引っ張られるようにして
サポートされています。

 

尿道は靭帯で
前方の恥骨に向かってサポートされます。
(イラストには描いていません)

 

膣は靭帯(水色)で
後方の仙骨に向かってサポートされます。

 

直腸は筋肉(緑)で
前方の恥骨方向へ引っ張られています。


(イラスト by AC)ラインは書き加えました

 

直腸肛門角とは?

 

この構造によって
管には角度が生まれます。

 

特にここで注目したいのが
直腸肛門角と言われるものです。


(イラスト by AC) ラインは書き加えました。

直腸は2つ前のイラストで
筋肉によって前方の恥骨方向へ
引っ張られることによって
角度を持ちます。

 

通常立位だと約90度の角度を持ちます。
これが排便時はどうなるのか!?

 

ではでは、質問です。
排便時にあなたはどんな姿勢してます?





こんな姿勢?

ズッコケ。ガビーン
違いますよね。

 

こんな姿勢してません!?

前傾姿勢してますよね?

 

前傾すると先ほどの
直腸を前方にひっぱっていた筋肉や

肛門を環状に閉めていた括約筋が緩むんです。

 

緩んで
便が排出されやすくなるんです!

 

逆に言うと
前傾しないと直腸肛門角は緩まないし
括約筋も閉まったまま。

 

そうすると排便しづらくなります。
結果どうなるか?

 

強くいきむんです!

 

試してみて下さい。
骨盤後傾位であなたは排便できますか?

 

では
骨盤前傾位で排便するためには
どんな要素が必要ですか?

 

前傾位ができない人って
例えばどんな人ですか?

 

これ
めちゃくちゃ大事なポイントです!

 

大事なポイントなんですが
書くの疲れたので
続きは次回にします。(笑)


おちゅかれさまでちた♡

 

まとめ

今日は、前回わかりにくかった骨盤底筋群についてイメージと共にお届けしました。

骨盤底筋群は、ハンモック状でU字の筋や靭帯が尿道、膣、肛門をサポートしています。

肛門をサポートしてる筋肉は直腸肛門角を作るために一躍買っており、排便に関わる大事な角度でした。

次回は、排便についてもう少し掘り下げてみま~す♪

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<参考文献>
(1)田舎中真由美 著、まゆみんが教える!骨盤底機能、ヒューマン・プレス、2019年、p9~39
(2)田舎中真由美 著、骨盤底筋から体幹機能を高める!(研修資料)、Breathing care Tokyo、2019
(3)田舎中真由美 著、女性のためのコンディショニング(研修資料)

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今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
体と心をつなぐヨガセラピスト×理学療法士 

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