【膝が前に出すぎると、なぜいけない!?理由を大公開!その2】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.18

【膝が前に出すぎると、なぜいけない!?理由を大公開!その2】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.18

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こんにちは~。
体と心をつなぐヨガセラピスト×理学療法士の洋です。

淡路島でクリパルヨガクラスと
フェニックス・ライジング・ヨガセラピーをしています。

 

このヨガ解剖学では
ヨガに役立つ豆知識を
理学療法士×ヨガ教師の視点で紹介しています。

 

専門家向けではなく
普通の方向けのコラムです。

 

さてさて~(^^♪

 

前回、ヨガの立位ポーズの時に
「つま先より膝が前に出ないように」
「踝より膝が前に出ないように」
という理由をシェアしました。

 

理由は大きく分けて3つでした。
1.膝関節は屈曲すると緩むから
2.膝のお皿の裏を守るため
3.今日お伝え!!!

それでは、早速見ていきましょう~

 

理由3:足関節からの運動連鎖

<やってみてね>立位で膝が曲がっていく時は、足関節はどんな風に動いていく?

足関節は、膝が屈曲していくのと一緒に
背屈していきますよね。

 

他には?底背屈以外の動きは?

 

わかりにくかったら
足裏の圧がかかる場所を
感じとってみてね。

 

膝関節が屈曲して
足関節が背屈していくと



足の裏にかかる圧は
段々内側のアーチのあたりに
強くなってきませんか?

 

これは
動きとしては
What’s happening now?

 


足が外反していってますよね!

 

そう足の動きは
背屈と外反がセットなんです。

 

つまり
背屈すると、同時に
外反も起きるんです。

<ポイント>
背屈と外反はセット、底屈と内反はセット

 

これは、足関節を構成する
距骨の形状や
距骨下関節の関節軸による影響
なんです。

 

距骨下関節というのは
踵の骨とその上にある距骨で作られる関節で
足部全体の中でも
かなり重要な関節なんです。

 

距骨下関節は斜めに運動軸が走っていて
蝶番関節の動きをします。

 

蝶番関節については
以前に書いた関節の形あれこれ
をチェックして下さいね。

 

距骨下関節の動きのイメージは
こんな感じです。(右脚のイメージ)

 

私の下手なイメージでは
わかりにくいので
「Henkeの軸」で是非検索してみてね。

 

つまり
距骨下関節が外反すると
下腿は内旋するんです。

 

逆に距骨下関節が内反すると
下腿は外旋します。

 

立位のヨガポーズで膝を曲げて言った時
足関節の背屈に伴って足部外反が生じ
外反が生じれば下腿は内旋し
結果、膝関節内で回旋が生じます。

 

膝は屈伸で多少回旋するので
それ自体が全て悪いわけではないですが
足の背屈可動域以上に背屈しようとすれば
足部内や膝内での
ねじれが大きくなります。

 

無理にねじれが大きくなると
回旋ストレスが大きくなって
痛みなどにもつながります。

 

足関節からの運動連鎖で
膝に生まれる回旋ストレスを
大きくしすぎないために
膝を前に出しすぎないように
言うんですね~。

 

おまけ:捻挫するのはどんな時?

最後に1つ、考えてみて下さい!

 

あなたも
これまでに一度くらい捻挫したこと
ありますよね?

 

その時を思い出してみて
捻挫する時ってどんな時ですか?

 

女性であれば高いヒールを履いてる時
山登りで疲れて下って来てる時
とか

 

どちらも
足関節が底屈位の時じゃないですか?

 

<やってみて>足関節背屈位と、底屈位の時、どっちの方が足関節がゆるい?



足関節底屈位の時の方が
つま先が内側、外側によく動きませんか?

 

これ、つまり
底屈位の方が足関節が緩い
という意味です。

 


(photo by AC)

これは
右足を後方から見た写真です。

 

足部内には
骨も関節も沢山あります。

 

通常
足関節と呼ばれているのは
内果と外果で形成されるankle mortise(ほぞ接ぎ)
に距骨がはまり込んでる部分のことを
いいます。

 

内果と外果で
しっかり距骨を把握してるイメージです。

 

この距骨の形が
めっちゃ複雑なんです。

 

足関節を構成する距骨の部分を
距骨滑車といいます。

 


(右距骨を上から見たイラスト)

黄色で囲んでるところが
距骨滑車です。

 

距骨滑車は前方より後方の方が少し狭いので
(ピンクより青の方が短いですよね)
底屈位になると関節内に
若干の隙間ができるんです。

 

だから底屈位になると
緩くなり、捻挫しやすくなるんです。

 

なんとなく
イメージできましたか?

 

とすると
ヨガでも底屈位になった時は
足関節が根本的に緩くなっている状態
という意味です。

 

底屈位でつま先立ちになって
ウトカタアーサナとかする時には
足関節が緩まった状態でのポーズだから
シークエンス作る時に
ポーズを入れるタイミングとかは
考えた方が良さそうですよね。

 

まとめ

今日は、前回に引き続き、ヨガの時に膝関節が前に出すぎると、なぜいけないの?ということで3つ目の理由をシェアしました。

荷重位で膝関節が屈曲すると、足関節は背屈+外反に入ります。

外反すると下腿は内旋する、という運動連鎖があり、それに伴って膝関節内での回旋ストレスが強まるため、膝が前に出すぎないように、ヨガでは伝えているんですね~。

いかがでした?

意識するのは膝でも、膝と一緒に足の動きまで調節していたんですね。ふむふむ。

足部は、小さい骨も多く、とっても複雑な動きをするんです。

また、足部については別の機会に詳しくお話しますね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました♡

次回は、なににしようかな?
ネタ募集してま~す。↓↓↓

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<参考文献>
(1)藤井英夫 他、足診療マニュアル第2版、医歯薬出版株式会社、2004年、p1~10

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今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
体と心をつなぐヨガセラピスト×理学療法士 

 

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