【前屈とハムストリングス②筋膜を感じる】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.6

【前屈とハムストリング②筋膜を感じる】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.6

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こんにちは。
体と心をつなぐヨガセラピスト×理学療法士の洋です。

淡路島でフェニックス・ライジング・ヨガセラピーの個人セッション(オンライン)やクリパルヨガクラス(対面・オンライン)を通して、体と心をつないで本当の私で生きていくことをサポートしています。

このヨガ解剖学では、ヨガに役立つ解剖学などの知識を理学療法士+ヨガ教師の視点で紹介しています。

専門家向けではなく、体についてこれまであまり勉強したことがない方向けのコラムです。

このコラムを読んで、体に興味が湧いたり、体を感じとるサポートになったら嬉しいです。

さてさて~(^^♪

ハムストリングスとは?


ハムストリングスを感じるヨガポーズとは?

前屈とハムストリングス①ゆるゆる伸ばす

の続きです。

ハムストリングスとは、もも裏の筋肉3つのことでしたね~。

前回は、ハムストリングスが骨盤の傾きを調整する役割を前屈でも果たしている、とお話しました。

前回までは、ハムストリングスを単独の筋として、捉えてきました。

でも、今日は違います!

今日は、少し違った視点、筋膜です。

筋肉はつながりあっている

筋肉は、単独で存在して働いている訳ではなく、実際は筋膜に覆われています。

筋膜はつながっていて、体に機能的なラインを作り、ラインごとに大切な役割があります。

わかりにくいので、ハムストリングスを例に進めていきま~す。

ハムストリングスは、これまでにお話したように、4つの働きを持ちます。

<ハムストリングスの働き>
1.膝関節屈曲
2.股関節伸展(骨盤後傾)
3.内外旋
4.矢状面内での骨盤の安定

 それは変わりありませんが、ハムストリングスは浅層バックラインという体の背面にあるラインの一部としても作用する筋肉なのです。

浅層バックラインとは?

<浅層バックライン>
足の指の骨~下腿三頭筋(腓腹筋)~ハムストリングス~仙結節靭帯~脊柱起立筋~帽状腱膜~眉

イラストで書くと、こんな感じ↓

要は、足の指の骨から体の背面を通って、眉まで続くラインが浅層バックラインです。

あ、名前とか、細かな筋肉とか覚えなくていいですからね~。

このラインは膝を伸展(伸ばした時)すると一つにつながりあう、という特徴を持ちます。

浅層バックラインの役割は、抗重力姿勢を保つこと、体に伸展を引き起こすことです。

赤ちゃんを思い浮かべてみて下さい。

赤ちゃんの成長は、浅層バックラインの発達によって、丸まって生まれたところから、伸展し、起立・歩行を獲得していくんですね~。

筋膜を感じる

では、前屈の時に、浅層バックラインはどうなっていくでしょう?



前屈の時は、浅層バックラインは全体が伸ばされていきますよね!

<やってみよう>立位で、前屈をしてみましょう!1回目は普段どおり、2回目は浅層バックラインを意識して行いましょう。

(浅層バックラインを意識して行う前屈)
1.足幅は骨盤幅くらいにして、安定して立ちます。
2.息を吸いながら両手バンザイして、足裏で床を押し下げ、手指は上へ、頭も上へ押し上げて、浅層バックラインを上下に十分伸ばします。

3.その伸びを十分保ちながら、息を吐きながら尾骨を後ろへ、股関節から上半身を前傾していって。腰の伸びを保ちながら、ある程度まで来たら、手を膝かもも上に置いて。

4.息吸って頭頂前に押し出して、体の背面を伸ばして、胸を引き上げて。吐いて、股関節から前傾をもう少し深めて。

5.一度に前屈最後までいかずに、呼吸に合わせて、吸って伸びて、吐いて前傾を繰り返して。ある程度まで来たら背中や首の力を緩めて頭をぶら下げます。

6.そこで一呼吸。

7.手を膝やももに置いて、腕の力使いながら、ゆっくり上半身をお越してきます。

ポイントは、背面の浅層バックラインを伸ばしたり、緩めたり繰り返しながら前屈すること!

伸ばすというのは、ゴムの端と端を引っ張って、テンションを加えるようなイメージです。

テンションかけて→緩めて→テンションかけて→緩めて、を呼吸に合わせて行っていく感じです。



どうでした?

普通の時と後浅バックラインを意識した時、2つに違いはありました?

おそらく、なんらかの違いを感じたのではないでしょうか。

体の中でツッパル部分が、ハムストリングスだけではなかったこと。

逆に体の中で、よく動いてる(曲がってる)ところもあったこと。

エネルギー、熱、集中具合など

色々違いがあったと思います。

それでは、最後にもう一つ。

<考えてみてね>浅層バックラインを、繰り返し伸ばして緩めるヨガの動きがあります。な~んだ?

太陽礼拝~!!!

***

吸う息で、腕を横から回しあげ(浅層バックライン伸びる)

吐いて前屈(緩む)

吸って上半身を床と平行(伸びる)

吐いて前屈(緩む)

吸って右足大きく後ろに一歩、左足もその横へ

吐いて尾骨斜め後ろに押しあげて、両踵床に近づけて(強く伸びる)

吸ってプランク、踵から頭頂伸びて(伸びて)

吐いて一呼吸(少し緩む)

吸って右足前へ、左足もその横へ

吐いて前屈

吸って手をよこから回しあげ合掌(伸びる)

吐いて真ん中を通って、胸の前まで手を下ろす(緩む)

***

太陽礼拝はバリエーションが多いですが、基本的にはフローで呼吸の流れに乗って動くものですね。

その流れの中に、浅層バックラインが伸びる動きと緩める動きが、交互に出てきてます。

体勢を変えながらも、呼吸と共にテンションかかって、緩まってを繰り返します。

ヨガの太陽礼拝では、体の柔軟性に応じて、前屈の時に軽く膝を曲げますね。

でも、ずっと曲げてるわけじゃなくて、曲げたり伸ばしたり。

伸ばす時は、大抵が浅層バックラインも伸ばされてる時!

膝を軽く曲げるのは、腰を守る目的もありますが、膝を伸ばすと、浅層バックラインが一つにつながる特徴を活かして、体をつなげてる、という解釈もできます。

なんて効率的なの!!!

この動きが、インドで太陽に感謝するとともに祈りの動作として、出来上がっていったことに、感動します。

太陽礼拝、すばらしくないですか!?

私、これをいつみんなにシェアしようか、誰にシェアしたらいいのか、ずっと考えていたんですけど、今やっとここで、シェアできました。スッキリ!

こんな風に、ハムストリングスを浅層バックラインの一部として捉えると、前屈のプラクティスも、今までとは違った風になっていきそうですよね。

大切なのは、浅層バックラインとか、どの筋肉がそれに含まれる、とかそういう細かいことじゃなくて。

体の中に足の裏から背面全体をカバーして、頭頂通過して、眉まで続く大きな力があるんだよ、ってこと。

その大きな存在を無視して、細かい所ばかりにとらわれていたとしたら、見逃してることがあるかもしれないし、大きなラインをざっくりとしかいつも感じていないんだったら、繊細なものを見落としてるかもしれない。

全体と局所。

どっちも大切だから~。

そんな視点も持ってほしくて、このお話を最後にしました^^♪

ふぅ。

そして、な、な、な、にゃんと!

ハムストリングスを緩めるちょっとした理学療法士からの小技を、5月30日(日)公式LINEで紹介します♪

良かったら、ご登録下さいまし~。

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まとめ

前屈を、浅層バックラインという筋膜の視点から紐解きました。

ハムストリングスは浅層バックラインというラインの一部でした。

前屈の時は、浅層バックライン全体が伸ばされる姿勢でした。

浅層バックラインを効率的に伸ばしたり、緩めたりするヨガの動きとして、太陽礼拝を紹介しました。

あとがき

今日もここまでお読み頂き、ありがとうございました~。

ハムストリングスと題して、今日で4回目でしたが、やっと一区切りまで来ました。長かった…

前屈は、私自身も長年苦手なポーズですが、繰り返し練習していると、違った味わいが出てきたり、面白さも感じているポーズなんです。

このコラムを読んで、前屈を嫌いだと思っていた方が、興味を持って練習してみるきっかけになったら嬉しいです。

そして、ハムストリングスを緩めるちょっとした理学療法士からの小技を、5月23日(日)から3日間公式LINEで紹介しま~す♪

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<参考文献>
(1)Myofascial Meridians 他、アナトミー・トレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線、医学書院、2009、p3~68

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