【呼吸を感じる?】理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.23
こんにちは~。
こころのリハビリ専門家.理学療法士の洋です。
淡路島とオンラインで
こころのリハビリとヨガをしています。
このヨガ解剖学ではヨガに役立つ豆知識を
理学療法士×ヨガ教師の視点で紹介しています。
専門家向けではなく
普通の方向けのコラムです。
さてさて~(^^♪
数回かけて呼吸について紹介してきました。
【腹式呼吸とは?】
【胸式とは?】
【ヨガの呼吸法とは?】
【逆腹式呼吸とは?】
色んな呼吸の仕方があって
それを意識的に使うと
様々な効果もあるんでしたね。
でも・・・
そもそもアタチどんな呼吸してるかわかんなーい!
なんて方いませんか?
言うなら
ディズニーランドに行きたいけど
今自分がどこにいるのかわからない
みたいな。(笑)
ココハドコ、アタチハダ~レ???
ゴールはわかっていても
スタート地点がわからない感じです。
これじゃぁ
ゴールに向かえないですよね。
だから
今日はスタートの確認
つまり、今の呼吸をチェック、チェック、チェ~ク!!!
実践編としてお届けします。
さぁ、今日もはりきっていきましょう~♪
呼吸チェックのウォーミングアップ
まず、最初に言っとくと
呼吸のチェックは
構えずにサッっとすると良いですよ。
大抵の方が
呼吸のチェックする、なんていうと
呼吸の仕方が変わります。
だから
沢山情報を集めようとせず
気楽にする感じです。
座ってしても立ってしてもいいですが
まずは座って練習していきましょう。
座り方は
椅子でも床に直接腰かけてもOKです。
坐骨を下に押し下げるようにして
頭頂上に押し上げ、胸は開いて
手はももの上やお腹の前で
重ねておきます。
呼吸を感じとりにくい時は
片手を下腹部、もう片方の手を胸の真ん中にあてて
行うとわかりやすいかもしれません。
お好みでどうぞ。
では、早速!
自然な楽な呼吸をしながら・・・
➀体のどこで呼吸を感じるだろう?
呼吸するとどんな人でも体が動きます。
それが、体のどこで感じとれるか?という意味です。
例えば
お腹や胸は割と感じやすいかもしれません。
鼻先はどうです?
肩や首では?
背中では?
自分の呼吸が感じられるところで
自由に呼吸を感じてみましょう。
②呼吸はどんな感じ?
呼吸の速さはどう?
早い?ゆっくり?
その時の呼吸の深さは?
リズムは?
ざっくりと感じてみましょう~。
呼吸のチェックで大切なことは
分析ではなく、ただ感じるということ。
分析すると、そこにはジャッジが加わるから。
良い、悪いは脇に置いといて
ただ感じるだけです。
このざっくりとした呼吸のチェックは
ふとした日常の瞬間でも使えます。
今の自分の状態を表わす呼吸の観察
是非、やってみてね~。
呼吸と体の動きの関係
早速、やってみましょう。
先ほどと同じ要領で座ります。
自然な呼吸をして
そこに腕の動きを加えていきます。
ラジオ体操の深呼吸の時のように
腕を開き、同時に胸も開きます。
腕を内側に戻し、同時に胸も閉じます。
(photo by AC)
まずは、動きをしてみます。
腕の動きをすると
体ではどんなことが起きていますか?
背骨はどうでしょう?
骨盤はどう?
体重のかかり方は?
そして呼吸は?
腕の動きを次第に小さくしていき
動きを止めて
静止した後に残る体の余韻を感じます。
***
おそらく腕の動きをすると
背骨は動き、それに伴って骨盤も小さく前後傾
したのではないでしょう?
坐骨や足にかかる体重も
わずかに変化した。
そして、腕の動きをすると
呼吸が自然と腕の動きに
合ってきたんじゃないかと思います。
その状態を続けていくと
呼吸の深さや速さが変化してきて
さらにその呼吸に合うようにして
腕の動きが変化する。
動きが呼吸を動かし
呼吸が動きを動かしてますね。
呼吸と動きの間には
切っても切れない関係があること
伝わったでしょうか?
呼吸チェックをもう少し詳しく
2つ前のところで
呼吸チェックのウォーミングアップを
ざっくり書きました。
ここでは
呼吸チェックをもう少し詳しくするときの
チェックするポイントを
いくつか紹介しますね。
先ほどと重複する内容もありますが
読んでみて下さいね。
・呼吸の源:呼吸の吸い始めがどこから始まるか。
・呼吸の位置:呼吸が一番はっきり感じられるとこはどこか?
・呼吸のスピード
・呼吸の深さ
・呼吸のバランス:吸う息と吐く息のバランスは?
また、吸う息と吐く息の間や吐く息と吸う息の間はどんな風にある?
・呼吸のなめらかさ
・呼吸の質:これは呼吸を感じとった時に受けるイメージや湧いてくる言葉をそのまま表現します。
例えば、丁寧や優しいとか、雑、濃厚とか。
最初の呼吸のウォーミングアップに慣れてきたら
少しずつチェックしてみるところも
増やしてみて下さいね。
まとめ
今日は、呼吸のチェック実践編をお届けしました。
今の呼吸を編集したりせず、ただそのまま今の呼吸を感じる呼吸のチェックは、言うなれば現在地の確認です。
今の自分の状態を表わす呼吸を知って、そこから呼吸の練習をしてみて下さいね。
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<参考文献>
(1)ドナ・ファーリ 著、自分の息をつかまえる、河出書房新社、1998年、32~48
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今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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