大腿四頭筋とは?その働きは?~理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.1~

【大腿四頭筋とは?その働きは?~理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.1~】

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こんにちは。
体と心をつなぐヨガセラピスト×理学療法士の洋です。

淡路島でフェニックス・ライジング・ヨガセラピーの個人セッション(オンライン)やクリパルヨガクラス(対面・オンライン)を通して、体と心をつないで本当の私で生きていくことをサポートしています。

このヨガ解剖学では、ヨガに役立つ解剖学などの知識を理学療法士+ヨガ教師の視点で紹介しています。

専門家向けではなく、体についてこれまであまり勉強したことがない方向けのコラムです。

このコラムを読んで、体に興味が湧いたり、体を感じとるサポートになったら嬉しいです。

さてさて~(^^♪

理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.1!記念すべき初回のフォーカスマッスルは「大腿四頭筋」です!

早速みていきましょう~。

 

大腿四頭筋とは?どんな形をしてるの?

photo by AC
(イラストは右足を前から見たものです)

大腿四頭筋は、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋と4つの筋頭を持つ筋です。

(余談ですが、大腿四頭筋以外にも〇頭筋と名前がついている筋肉が人体にはあります。

例えば、上腕二頭筋とか、上腕三頭筋とか。その場合も二つ、ないし三つの筋頭を持つ筋肉、という意味です)

つまり、大腿四頭筋は4つの筋頭を持ち、最後は一つにまとまって終わる筋肉というイメージです。

最後は一つにまとまるというのは、次の起始・停止を見ると理解しやすいかもしれません。

 

大腿四頭筋はどこにある?起始・停止とは?

起始・停止というのは、筋肉が、どこから始まって(スタート)、どこに着いてるか(ゴール)、という場所を表しています。

細かいので覚える必要はありませんが、筋肉というのは、関節をまたぐようについているものなので、起始・停止をざっくりとでも見れば、どの関節に作用する筋肉かを自分で考えることができるわけです。

そして、関節には運動軸というものがあります。

運動軸に対して、筋肉がどっちに(前or後、外側or内側など)位置しているかを見れば、その関節に対する働きがより理解しやすくなります。

話が逸れましたが。大腿四頭筋の起始・停止は次の通りです。

起始 停止 支配神経
大腿直筋 下前腸骨棘、寛骨臼上縁 膝蓋靭帯を経由して脛骨粗面につく。内側膝蓋支帯、外側膝蓋支帯を経由して脛骨粗面左右の内側顆、外側顆、関節包の膝蓋骨上陥臼の位置 大腿神経(L2-4)
内側広筋 転子間線遠位部、大腿骨粗線内側唇
中間広筋 大腿直筋の下の大腿骨前面
外側広筋 大転子基部、大腿骨粗線外側唇

がっつり細かく書きましたが、引いていませんか?(-_-;)

見てほしいのは、停止のところです。膝蓋靭帯を経由して脛骨粗面につく。

膝蓋靭帯というのは、膝のお皿の下にある固い靭帯です(触ってみてね)。

4つの筋肉がまとまって膝のお皿の上を通って脛(すね)の骨に着く、というイメージです。

起始を見ると、大腿直筋だけが骨盤から始まっています。

骨盤~脛骨粗面ということは、間に股関節と膝関節の二関節を挟みます。

つまり、2つ以上の関節をまたぐ二関節筋という訳です。

一方、3つの広筋群の起始は大腿骨です。

大腿骨の内側、真ん中、外側から始まるとイメージして下さい。

大腿骨~脛骨粗面ということは、間に挟むのは、膝関節一つ、つまり、単関節筋です。

ということは!?働きかける関節も膝関節だけということですね~。

ここまでは、筋肉が付着する場所を見て、どの関節に働きかけるかをお話しました。

ざっくりとでもイメージできましたか?イラストで筋肉の付着する場所と関節の位置関係を見て、イメージしてみて下さいね(^^♪

 

大腿四頭筋の働きとは?

ここまで理解できてたら、あとは早いです!次は、働きをみていきましょう。

大腿四頭筋が収縮するとどんな動きが生じるでしょうか。

大腿直筋 二関節筋 股関節屈曲と膝関節伸展
広筋群 単関節筋 膝関節伸展

*屈曲とは曲げる動き、伸展とは伸ばす動きのことです。

起始・停止の停止が起始に近づくいていくと、股関節屈曲と膝関節伸展が生じますね。


ボールを蹴る時の蹴る側の脚の動きで、大腿四頭筋は働いているイメージです。

大腿直筋と広筋群、両方が担う動きに膝関節伸展があります。

大腿四頭筋の膝伸展筋力は強力で、膝屈曲筋群(膝を曲げる筋)の約3倍の力を持ちます(前後のバランス)。

膝伸展筋の方が圧倒的に強力な理由として、人間は重力に抗して姿勢を保持したり、動くためです。こういった働きをする筋肉のことを、抗重力筋といいます。

私たちの体重を支えるために働いている抗重力筋です。

そりゃ、強い力が必要ですよね。

赤ちゃんの発達では、この抗重力筋が発達していくことで、うつ伏せからヘッドアップができるようになり、視界が広がり、興味も広がり、手のリーチや移動が生まれ、座位、立位、歩行と発達していくわけです。(話が逸れました。)

また、面白いことに大腿直筋は大腿四頭筋全体の筋力のわずか1/5の力だけしか持ちません(大腿四頭筋内でのバランス)。

つまり、大腿直筋のみでは膝関節を完全に伸展することは不可能なんです。

私が学生の頃は、広筋群は膝の最終伸展を担う、と教わったのですが、今でもそうでしょうか?

この大腿四頭筋内でのバランスが何らかの原因で崩れてきてしまうことがあります。

そうすると、通常1/5しか力を持たない大腿直筋へ過剰負担となり、痛みを生じたり、筋肉が短縮して伸びにくくなって、股関節伸展制限などを起こす場合もあります。

筋肉どうしには、他にも色んなバランスがあります。

バランスが崩れると何らかの影響が生まれます。そのお話は、これから少しずつしていきますね。

さて。私、もう一つどうしても書きたいことが(笑)。

広筋群て3つにわざわざ分かれして骨に付着してるんです。3つに分かれるんですよ。

よ~く見ると面白いですよね!大腿四頭筋は一つの塊じゃないんです。

なぜ!?一つ大きくくっついてた方が膝伸展には力を発揮しやすいんじゃないの?と思いません?3つに分かれる意図は?(筋肉にツッコミを入れてしまいました)

どんどんマニアックになるので、簡単にしか書きませんが、筋肉について知りたい場合は筋の走行にそって、成分をベクトルに分けて考えていきます。

広筋群が3つに分かれている理由もその辺にあります。

膝蓋骨の位置、これを適正に保つために広筋群はわざわざ3つに分かれて左右などの位置を微調節する役割を持っているんですね~。

話が大分それてしまいました。

続きはこちら(^^♪
ウトカタアーサナで大腿四頭筋を感じてみよう!~理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.2~

 

まとめ

大腿四頭筋の形や付着する場所、働きを説明しました。

大腿四頭筋は4つの筋頭を持つ筋で、大腿直筋は二関節筋、3つの広筋群は単関節筋でした。

大腿四頭筋は抗重力筋であり、大腿後面筋の約3倍の力を持っていました。

また、大腿直筋は広筋群の1/5の力を持つ筋でした。

続きはこちら(^^♪
ウトカタアーサナで大腿四頭筋を感じてみよう!~理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.2~

 

あとがき

ここまでお読み頂きありがとうございました~。

理学療法士が教えるヨガ解剖学、いかがでしたか?書き始めてみると、アレもコレも書きたいことが出てきて、内容を絞ることが大変でした。

ちょっとボリューム多かったですかね?

ヨガ解剖学と題名をつけながら、解剖の知識だけではなく、運動療法とかバイオメカニクスのことも説明に加えないと、ヨガの話に結びつけにくく、内容がアレコレ飛んでしまいました。

これから、何回も書くうちに、すっきりと書けるように、徐々に慣れていきたいと思います。

今日の続きはこちら(^^♪
ウトカタアーサナで大腿四頭筋を感じてみよう!~理学療法士が教えるヨガ解剖学vol.2~


ヨガ解剖学の投稿曜日ですが、毎週火曜日とお知らせしましたが、毎週土曜日に変更させて下さい。

早速の変更で申し訳ありません。次回は、5月8日(土)で「ハムストリングス(仮)」です。

最後に。ヨガ解剖学で今後扱ってほしい内容を募集したいと思います。

websiteの問い合わせから、送って頂けると、できる範囲でお答えしていこうと思います。(お答えできない場合もあるかもしれません)

気長に待っていますので、気になっている解剖学のことなど教えてもらえたら嬉しいです。

お待ちしています^^

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<参考文献>
(1) I.A.KAPANDJI、カパンディ関節の生理学Ⅱ下肢、医歯薬出版株式会社、1998年、p138~141
(2)中村隆一 他、基礎運動学第4版、医歯薬出版株式会社、1998年、p216~223
(3)Michawl Schunke 他、プロメテウス解剖学アトラス 解放学総論/運動器系、医学書院、2009年、p428~429
(4)奈良勲 監修、運動療法学総論、医学書院、2003年、p158~159

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